英国競馬ホットニュース
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Kファロン騎手の賠償請求の内容                 −12月24日


Kファロン騎手の弁護士は、12月7日付けでHセシル調教師に契約不履行を理由に損害賠償の令状を提出しているが、その内容は次の通りらしい。

 * 今年後半の騎乗契約金 £30,000
 * ダービー勝ち馬オース及びSt.ジェームスS勝ち馬Dr.フォングの株 ??
  (G1勝ち馬が種牡馬になった場合、その騎手は、シンジケートから40分の1相当をもらうのが通常らしい。) 
 * インターナショナルS(G1)で1着になったロイヤルアンサムに騎乗できなかったことによる損害 ??

28日以内に2人の間で合意が得られなければ、裁判となるが. . . .

英国のブックメーカー(コーラル)は、ファロン騎手が2000年もセシル調教師の管理馬で勝鞍をあげる可能性は、7−4としている。 

ちなみに、ファロン騎手が来年も首位ジョッキーとなる可能性は、4−1のオッズ。 セシル師が首位トレーナーになる可能性も4−1だ。 ゴドルフィンが5大クラシックをすべて制覇する可能性は、200−1。 5つのうち4つだけ制覇となると4−1のオッズだ。 まだダービーを制していない、Fデトーリ騎手が2000年ダービーを勝つチャンスは、4−1のオッズ。

上記は、コーラルから出された"新年の特別賭率/Special Price for the New Year" 試してみては!?


JRA会長が英国ジョッキークラブの名誉会員            −12月14日


日本中央競馬会がここ数年に渡り、外国産馬が出走できる"まる外レース"を増やし続けてきたこと、また、ごく限られてはいるが、国際レースを増やしていく意向を発表したことに伴い、このたび英国ジョッキークラブは、JRAが日本の競馬を海外に解放する努力をしていることを認め、JRA会長に同クラブの名誉会員の地位を授与した。

すでに、アイルランド、フランス、北アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、ホンコンの各競馬会会長は、英ジョッキークラブの名誉会員になっている。



Kファロン騎手の賠償請求額は6ケタ!              −12月10日


平地シーズンが終わり、レーシングポスト紙の表紙の写真が冬枯れ色のジャンプシーンになると、新聞を買わない日が多くなってくる。 しかし、今日のフロントページは、セシル調教師と笑顔のファロン騎手。 お陰で、当分の間、私のようなゴシップ好きな競馬ファンは、新聞を買い続けるだろうから、売り上げ維持に貢献できるにちがいない。 ちなみにレーシングポスト紙は、1部1ポンド。

ナタリー夫人は、タブロイド紙で"トップジョッキー"と関係があったと公表している。それが、Kファロンだったというのは、いわば、セシル師はじめ皆の想像にすぎない。 Kファロン騎手は、"personal reasons" - "私的理由"で解雇宣告を受けたが、それがどのような理由かは、調教師から説明を受けていない。  また、ナタリー夫人との情事/affairは、ずっと認めていない。

そこで、今回のWrit(令状)で、6ケタの賠償請求を起こすことになった。セシル師はこれに28日以内に何らかの回答を出さなければならない。 そこで両者の合意がなければ裁判になる。
請求額は、契約期間満了時までの補償金、稼げたかもしれない進上金、種牡馬の権利等の合計で6ケタになる。


Kファロン騎手、Hセシル調教師に賠償請求             −12月9日


現在ホンコンで騎乗中のファロン騎手は、昨日、英国の弁護士を通して、セシル調教師を相手に民事訴訟を起こす手続きを始めた。 ファロン騎手の不当解雇/契約破棄による賠償請求のためだ。

今年の夏、ちょうどグロ−リアスグッドウッド競馬開催初日に、Kファロン騎手は、突然、Hセシル調教師に解雇の宣言を受け、その週末の騎乗を最後に、セシル師の管理馬に2度と騎乗することはなかった。 セシル夫人とKファロン騎手の情事が発覚したことが原因ということで、英国タブロイド紙(半ページ大のゴシップ専門新聞)も大きく取り上げ、英国中が2人を注目した。 両者にとってストレス多いシーズンだったにちがいない。

来シーズンのセシル厩舎の主戦騎手は、リチャードクインに決定。 一方、ファロン騎手は、M スタウト厩舎の専属となる。



ゴドルフィン、アメリカ進出                    −12月9日


昨日、ゴドルフィンは、アメリカで"3歳馬オペレーション"を始めることを発表した。

選ばれた調教師は、Eハーティー、37歳。 父親は、アイルランド代表オリンピック総合馬術選手、グランドナショナルも勝ったことがある。馬と働くために生まれたような若者だ。 

キーンランドのセリで購入した超高額馬32頭が、年明けドバイに送られ、冬の調教を経て、英国オペレーションと同じように来年4月にアメリカに送り込まれる。 アメリカのベースはまだ決まっていないということだ。

1昨年、モハメッド殿下は、英国競馬の賞金が改善されなければ、英国から引き上げると発表して間もなく、フランスのエブリー旧競馬場でイギリス人若手エリート調教師、Dローダーを雇い100数十頭で"3歳馬オペレーション"を開始している。 



種牡馬サマレズ、凱旋門賞勝ち馬セリに上場              −12月7日

ニューマーケット、タタソールズでは、恒例のディッセンバーセールが開催されている。 先週行われた当歳と2歳馬のセリは、昨年並みのまずまずの結果だったようだ。 今週は、主に繁殖牝馬約1000頭が上場されているが、12月6日(月)に1990年の凱旋門賞勝ち馬でサマレズ(父レインボークエスト)が上場され、注目の的となった。 13歳のサマレズは、引退後、種牡馬となり、フランスのヘッド家の牧場で供用されていた。 産駒も良い成績を出していたが、シンジーケートを解体するために、このセリに出場することになった。 もちろん、現役種牡馬が上場されることは珍しいが、サマレーズは、結局、160,000ギニーで落札され、今後はフランスと南アフリカのシャトル種牡馬となるそうだ。


英国ブックメーカーのジャパンカップオッズ             −11月24日


23日、英国大手ブックメーカーのコーラル(Coral)がジャッパンカップのオッズを発表し、投票が開始された。やはり、一番人気はモンジュ。

オッズは、下記の通り。             
モンジュ 11-8 ハイライズ

8-1

ステイゴールド

12-1

スペシャルウィーク 9-2 アルボラーダ

10-1

スエヒロコマンダー

12-1

フルーツオブラブ 6-1 タイガーヒル

10-1

ラスカルスズカ

16-1

ボルジャ

12-1

その他

20-1


Pエデリー騎手、年間100勝を26回達成!             −11月23日

47歳のパットエデリー騎手は、26回目の年間100勝を達成するため、平地ターフシーズンが終了してからも全天候型競馬場で騎乗を続けていた。 昨日、英国北部にある、サゾル競馬場(Southwell/サウスウェルと書いてサゾルと発音)で、今シーズンも100勝(センチュリー)を達成し、レスターピゴットの年間100勝25回の記録を更新して、今世紀首位センチュリオン(100勝者)となった。 しかし、ムチの使いすぎで、2日間の騎乗停止処分を受けることになっている。

エデリー騎手は、この夏、オーストラリア遠征中に落馬をして、余儀なく2ヶ月間の休養をとったため、今年は、100勝目が遅れていたが、やはり、本人は、レスターの記録を更新することをかなり意識していたらしい。
パットエデリーは、1973年に始めて100勝を越えて以来、1982年に愛ヴィンセントオブライエン厩舎で専属で騎乗していた年を除いて、ずっと100勝を突破してきている。 といっても、82年には、アイルランドでチャンピオンジョッキーになっている。 
1990年には、年間206勝を記録している。 ちなみにチャンピオンジョッキー/最優秀騎手の栄冠は、11回受賞している。 レスターピゴットも同じく11回だ。


Kファロン騎手がHKで騎乗停止処分、ジャパンカップはMロバーツ −11月22日

ホンコンに遠征中のKファロンが、週末のレースで3日間の騎乗停止処分を受けたため、英国北部からジャパンカップに参戦するMジョンストン調教師の管理するフルーツオブラブに騎乗することができなくなった。

第2候補として、フルーツオブラブに騎乗したことのあるMヒルズが上げられたが、日本で騎乗するためのビザの申請が間に合わず、今シーズンもすでに日本で活躍しているMロバーツが変わりに騎乗することになった。
Mジョンストン調教師は、ロバーツ騎手に見せるために、フルーツオブラブの過去17レースを収録したビデオを日本に持って行くそうだ。 NTSCで収録してあれば良いのだけれど. . . .
                   
高松宮記念勝ち馬シンコウフォレストがアイルランドで種牡馬    −11月22日

アイルランドの南西部コーク州にあるラスバリースタッド牧場で、日本の活躍馬シンコーフォレストが供用されることになった。

シンコウフォレストは、父はグリーンデザート、母は愛チャンピオンのパークエクスプレスで、もともとアイルランド産。

ドクターディビアス、ソビエトスター、キャロルハウスなど、種牡馬として一度日本に輸出され、数年後に逆輸入されたケースは増えてきているが、日本で競走馬として活躍した馬が、ヨーロッパで種馬になるのは珍しい。  是非、成功して欲しい。

ラスバリースタッド牧場は、アイルランドでは、クールモアに次ぐ大きな牧場で、バラセアやシャーンウッドフォレストなどが供用されている。
欧州代表ジャパンカップ参戦馬が出発                −11月16日


今年のジャパンカップに参戦する欧州代表馬は、かなりの顔ぶれといえるだろう。フランス代表は凱旋門賞でエルコンドルパサーを負かし、仏/愛ダービーも勝っているモンジュ、それに97年独ダービー勝ち馬のボルジャ。そして英国代表は、チャンピオンステークスを2年連続優勝した、Sir M プレスコット師管理の芦毛のアルボラーダ。

アルボラーダは、14日(日)に英国を出発し、ちょうど厩舎を出て24時間後に無事東京に到着したということだ。今回の遠征には、女性トラベリングヘッド(輸送担当厩務員頭)のアリソンと女性ワークライダー(乗り役)のジェマががついていっている。 闘牛観戦のため以外には、海外に出たがらないプレスコット調教師は、レース間近まで来日こそしないだろうが、それまで、9時間の時差のある日本に電話で頻繁に連絡と指示を入れるのに、寝不足になるのではないかと思われる。

アルボラーダのオーナー&ブリーダーは、カーステンラウジング女史。 もともとスウェーデン人のラウジング一家は、ミルクのパックの著作権所有者で毎年英国の長者番付で1.2番になる。 ニューマーケット郊外にランウェイズ牧場を所有し、セルカークなどを供用しているが、ラウジング女史は、英国の競馬界では、とてもパワフルな存在だ。

アルボラーダは、ジャパンカップの後、アメリカのクレイボーン牧場のダンジグを訪れるそうだ。 

一方、サドラーズウェルズの産駒モンジュは、本日フランスを出発予定。 ジャパンカップも凱旋門賞と同じようにマイケルキネン騎乗を予定しているそうだ。 JCに参戦するために左回りのコースで調教をしてきたらしい。 ジョンハモンド調教師は、東京の速い馬場をそんなに心配してはいないようだ。 すでにディアドクターやヘルナンドでJCに参戦し3着になったことがある。

もう1頭のアンドレファーブル調教師管理のボルジャは、凱旋門賞の後、ブリーダーズカップに出走している。 JCでは、恐らくまた来日中のペリエが騎乗することになるだろう。


"The Year of Deylami" デイラミ世界一!?          - 11月11日


11月6日、第16回のプリーダーズカップは、米フロリダ州のガルフストリームパークで行われた。  高温、高湿のガルフストリームパークは、ヨーロッパの馬にとっては、"グレーブヤードパーク"(墓場)と呼ばれていた。 英国から参戦した馬は、これまで44連敗している。 その記録に芦毛のデイラミとデトーリのコンビが見事に終止符を打った。 

6歳のデイラミは、今年、コロネーションカップ、キングジョージVI&クィーンエリザベスS、愛チャンピオンS、そしてブリーダーズカップターフとG1を4勝した。 まさに、"THE YEAR OF DEYLAMI"だった。 昨年は、エクリプスS、米マンオブウォーS、そして、97年には、プールデサイデプラン賞とG1を全部で7つ勝っている。 

そして、デイラミはデトーリ騎手の12ヶ月前の汚名をはらしてくれた。 デトーリは、昨年のブリーダーズカップでスウェインに騎乗、ムチを左に持ったままゴール前、馬が大きく右に寄れてしまった。 この騎乗ミスで、スウェインの1着のチャンスをミスミス逃してしまったことで、世界中のファンに避難された。  このショックから立ち直るのに半年以上かかったと本人は言っている。
デイラミの鞍上で、最後の100メートル、デトーリ騎手は様々な感情が込み上がり涙をながしていたそうだ。アスコット競馬場の"マグニフィセントセブン"1日に7勝した時についで、デトーリの騎手生活の中ですばらしい日だったそうだ。

デイラミは、これで引退となる。  11月10日に無事アイルランドにあるアガカーンの牧場、デイラミの生地のギルタウンスタッドに帰り着いた。 ここで、これからしばらくゆっくり休養してから、種牡馬生活がはじまる。 種付け料は、愛£20,000. すばらしい仔をたくさん出して欲しい。  




英ダービー勝ち馬オースが引退、日本で種牡馬生活        −10月22日


20日付の、レーシングポスト紙によれば、今年のエプソムダービー勝ち馬オースの日本行きが決まったようだ。供用先は、北海道新冠町の優駿スタリオンステーション。

オースは、1997年のアイルランドのゴフズのセリで、愛£450,000の高値でサラブレッドコーポレーションによって落札された。 アンダービッダー(最後まで競っていた相手)は、一流馬を見極める才能は天才的といわれている、クールモアのデミーオブライエン氏。 2歳の時から、馬体、馬格ともひときわ目立つ馬だったそうだ。 このときから、オースは、競馬のプロたちに注目されていた。

はじめ、Rチャールトン厩舎に送られたが、後に、ヘンリーセシル厩舎に移動した。 セシル厩舎には、エリート馬だけが入れる馬房が、私宅の窓から見えるところに1列だけあり、オースは、到着すると、もちろんそこの一番目に入れられた。 

エプソムダービーは1.75馬身の差で快勝した。 ゴール前の加速は見事だった。 しかし、7月末のキングジョージVI&クィーンエリザベスSは7着の惜敗だった。レース中にヒザに軽い怪我をしていたためで、その後、休んでいた。

優駿は、1993年のエプソムダービー勝ち馬のコマンダーインチーフの供用先でもあり、良い成績を出している。

まだ、少しあどけない顔をしたオースだが、競走能力はもちろんのことハンサムで、整った黒い馬体を産駒に伝え、たくさんの重賞馬を出してほしい。 そして、いつか産駒が、ヨーロッパに遠征してきて、エプソム競馬場でダービーを制覇する事を願っている。


ミステリー作家ディックフランシスを取り巻くミステリー      −10月21日


競馬ファンなら誰でもディックフランシスのミステリー小説を読んだことがあるでしょう。

Longshot(標的)、Blood Sport(血統)、Straight(直線)、Break In(侵入)等、40冊のベストセラーを書き、世界中で6千万部を越える本が売れているというので、驚異的だ。  私も、何冊かは、菊地光氏のすばらしい日本語訳と英語版の両方を読んでいる。 

Dフランシスは、もともと障害の騎手だった。 一時、女王陛下のお母さん、クィーンマザーの騎手でもあった。 グランドナショナルのゴールを直前に、クィーンマザーの馬が倒れ、みすみす1着のチャンスを逃してしまったことがある。

現在、Dフランシスは、カリブ海のケイマン島で奥さんと暮らしている。 ケイマン島は、いわゆる"タックスヘイブン"、税金が安いこともあるが、気管支炎がひどかったため暖かい国へ移住したらしい。 

来週発売される"DICK FRANCIS"という本の中で、ディックフランシスの小説は、実は、全部奥様のマリーさんが書いたと公表した人がいる。 作家は、グレイアム ロード氏。 十数年前の、マリーさんとの会話を、引用しているらしい。 グレイアムロード氏は、フランシス夫妻とは、30年来の友人といっているらしいが、本を出版するにあたり、当の本人の承認を受けていない。

Dフランシスは、以前から夫婦の共同作品であることは認めていた。 でも今更、私たちのヒーローを汚す必要はなかったと思う。 とても男性的な小説だ。 英国では、多くの天才スポーツマンが、後に、立派な政治家や経済人になっている例が多い。 競馬の世界も例外ではない。 本当の意味の天才がたくさんいる世界だ!!

Dフランシスの息子さんらは、この疑いを否定しているということだ。

ダイアナ妃の元愛人のジェームスヒューウィット大佐が、新しい本の中で、ダイアナ妃からの60通のラブレターを出版するというニュースを思い出した。


モンジュがジャッパカップに出走登録。デイラミはブリーダーズカップ - 10月15日


"MONTJEU COULD RUN IN JAPAN CUP"
10月14日レーシングポスト紙のフロントページ

凱旋門賞をエルコンドルパサーに勝ったモンジュは、レースの後、今シーズンはこれで休養させ、来年も走らせると発表したが、 ジャパンカップの出走登録を済ませ、次走にジャパンカップを考えているそうだ。 

凱旋門賞3着のクロコルージュも、JC登録をしているので、今年の、ジャパンカップは、例年にも増して国際的なG1となることが予想され、今から楽しみだ。

一方、デイラミは、ブリーダーズカップ参戦を予定。 米フロリダの気候に慣れる時間を充分に与えたいということで、10月18日に英国を出発する予定。 ただし、参戦させるかどうかについては、現地での馬の状態を見て決定するそうだ。
来シーズンからは、デイラミの実際のオーナーであるアガカーン殿下の牧場(アイルランド)で種馬生活に入ることが決まっている。 種付け料は、愛£20,000。

* * * * *

その後、クロコルージュは、ジャパンカップ出走を取りやめ、リタイヤーすることがきまった。 来シーズンから愛ナショナルスタッドで種馬生活を送ることが決定したそうだ。  やはり、日本の馬場で走らせるのは少し不安だったらしい。


ジョンゴズデン厩舎                       −10月13日


ジョンゴズデン調教師は、今、ニューマーケットのスタンリーハウス厩舎から、ロバートサングスター所有の広大なマントン調教場に移る準備で忙しい。 

10月12日付のレーシングポスト紙には、70人近いスタンリーハウス厩舎の従業員が職を失うことになると報道されていた。 多数の優秀な調教助手がいっせいに失業するというのは、ニューマーケットでは例のないことなので少しショッキングなニュースだ。 
スタンリーハウスは、1890年代に第16代ダービー公爵によって設立され、ハイペリオンなど多くの著名馬を送り出した伝統のある厩舎だが、1980年代にモハメッド殿下が購入すると、膨大な改築費が注入され最も近代的な設備を備える厩舎の一つとなった。 

現オーナーのモハメッド殿下は、そのスタンリーハウスを今シーズンいっぱいで閉鎖すると発表したのだ。ゴドルフィンが近い将来モールトンパドック厩舎から移動できるようにそのままにしておくためか、それともフランスでゴドルフィンの3歳馬管理しているデービッドローダー調教師を英国に戻すためにそのようにするのか、いろいろと噂されている。

インテリとして知られているジョンゴズデン師は、これまで、かなり国際的なエリートコースを歩んできた。  ケンブリッジ大学卒業後、馬の仕事は、まず、ベネズエラで始めた。 英国に戻ると、ヘンリーセシルの義理の父親ノエルミューレス卿のもとで3年間アシスタンをつとめた後に、アイルランドのヴィンセントオブライエン厩舎でアシスタントをした。 次ぎに、アメリカに渡り数年アシスタントをして、自分の厩舎を開業した。 その時に、アメリカでロバートサングスターと出会い、ブリーダーズカップ勝ち馬を出している。 10年前に英国に戻ってからは、スタンリーハウスで主にモハメッド殿下の馬を管理してきた。 一時、モハメッッド殿下のレーシングブレーンの1人と噂された。 スタンリーハウスからは、エプソムダービー勝ち馬ベニーザディップを出している。 ただし、この馬のオーナーはアメリカ人。


ホートンセール                         −10月10日


タタソールズで恒例の2歳馬のセレクトセールが9月28日−30日に行われた。

青色のジャンバーにベースボール帽をかぶったモハメッド殿下の率いるゴドルフィンチームと黒のダウンジャケットに黒のコージュロイのズボン姿に、携帯電話のイヤホンを付けたクールモアのジョンマグナー氏とモンジュのオーナーのマイケルテイバーチーム、オースのオーナーのサラブレッドコーポレーションは、アメリカからレーシングマネージャーを送り、セリ場内でそれぞれのポジションを確保し、いかにも高値が出ることが予想される顔ぶれとなった。

案の定、セリ2日目、188番のフェアリーキング牡は、170万ギニーの超高値で落札された。母は、アントレプレナー等を出しているファミリーでグルームオーダー。 モハメッド殿下とクールモアのセリ合いとなり、静かになった満員のセリ場は、両者を注目した。 結局、クールモアのマグナー氏が競り落とした。 そして、3日目、 229番のサドラーズウェルズ牡は、サラブレッドコーポレーションが120万ギニーで落札。 母は、マーセイレーズ。 対抗して競っていたのはクールモア。

今回のセリの中間価格は、去年の10万ギニーから12万にアップ。 平均価格は、17万1千から16万1千にダウン。  約250頭の上場馬のうち、100頭が10万ギニーを越えた。
市場は、相変わらず強かった。  日本人参加者は、例年に比べかなり少なかった。

Hセシル夫妻のその後                       −10月8日

噂では、その後、セシル夫人ナタリーは、ロンドンに1人でアパートを借り、ヘンリーセシル調教師とは別居生活をしているらしい。 ナタリー夫人専用の乗馬も厩舎からいなくなっているらしい。 まだ、6歳の息子さんのジェイク君のためにも、ハッピーエンドになることを祈っています。

L デトーリ騎手の長男誕生                      −10月5日

ニューマーケットから車で約20分、ケンブリッジのアデンブルックホスピタルで、10月4日、デトーリ騎手の長男が誕生した。3000g足らずの小さな赤ちゃんらしいが母子とも元気にしているということだ。 デトーリ騎手の喜びの瞬間が想像できそうだ。 G1を勝ったときのようにベッドから飛んで降りたかどうかはわからないが、きっと担当医や、看護婦さんたちは、デトーリのキス攻めにあったに違いない。

騎手の減量問題                       −9月25日

騎手によっては、減量のために、俗に"ピーピル"と呼ばれたりする利尿剤を服用していたが、今年、ジョッキークラブが、その服用を正式に禁止した。 体がけいれんを起こしたりするなど、様々な副作用があった。 
今週のBBCのニュース特集のインタビューで、デトーリ騎手が10年前に服用したことがあるといったことを、今でも服用しているように報道して、デトーリはじめ、関係者を怒らせた。 しかし、このことにより、現代人の骨格にあわせ、最低負担重量を現在の7st10(約49kg)から上げるよう見直すべきという動きが出ている。
一方、デトーリ騎手は、BBCを名誉毀損で訴えることも考えているとのこと。 人気者のデト-リ騎手は、何かと話題になりやすい。

Pチャペルハイアム調教師ホンコンへ                −9月18日


チャペルハイアム調教師は、"クビ"の宣告を受けてから、ニューマーケットのレスターピゴットの厩舎や他にも数カ所厩舎を見て回っていたようだが、先頃、薬物を使用していることが発覚し、ホンコンジョッキークラブから、10ヶ月の免許停止処分を受けたばかりの、フランス出身のPビアンコン調教師の後を継ぐため、ホンコンに行くことが正式に決まった。

ホンコンの調教師は、オーナーを探したり、預託料の支払いがあるかどうか頭を病んだりする必要がなく、調教に専念できる上、競馬の賞金が高いことから、ヨーロッパの競馬関係者にとっては、あこがれの職だ。

Rサングスター氏から11月末までで立ち退くように言い渡されていたが、ホンコンジョッキークラブとの契約がトントン拍子で決まり、凱旋門賞を最後にヨーロッパの競馬に別れを告げなければならないことになった。  10月8日にイギリスを出発するとのこと。ビアンコン厩舎には、50頭ほど管理馬がいたが、数頭を除いてそのままチャペルハイアム師が引き継ぐことになっている。

一方マントンは、11月末にゴズデン調教師が移るまでの間、Rサングスターの息子でチャペルハイアム師のアシスタントをしていたベンサングスターが短期ライセンスを申請する予定。

チャペルハイアム師が調教師になったばかりの頃に、私もお世話になったことがある。 ホワイトマズルの前の年くらいだったろうか ... 強い風の中、朝の調教を見に行ったものだ。

Good Luck Peter!  

Pチャペルハイアム調教師がクビになる               −8月25日

"Pチャペルハイアム調教師がクビになる。代わりにJゴズデン師がマントン移る" 
今朝のレーシングポスト紙は2師の大きな写真入りで、左上にそれぞれOUTINと印し、このニュースを表紙一面に大きく取り上げている。

若手のチャペルハイアム調教師は、英国西部のランボーン調教場よりさらに西へ30分のところにあるプライベート調教場 "マントン"で、1991年からマントンのオーナーのRサングスター氏の持ち馬を中心に管理してきた。 この間10年足らずでダービー馬ドクターデヴィアスを始め、ホワイトマズル、ロドリゴデトリアーノ、タートルアイランドなど数々の重賞勝ち馬を送り出してきたリ−ディングトレーナー。

チャペルハイアム師は、もともとマントンでBヒルズ調教師のアシスタントトレーナーをしていたが、オーナーのRサングスター氏の義理の娘でオーストラリア人のジェーンと結婚したため、この幸運が与えられたと噂されたが、初年度からすばらしい成績を出すと誰もが彼を認めるようになった。

今シーズン前半の成績が思わしくなかったことや、サングスターの息子で師のアシスタントトレーナーをしているベンともうまくいっていないことが原因など様々な噂はあるが、今回の件は、一応両者合意の決断ということだ。 しかし、11月までに退去を要請されているチャペルハイアム師が、今後どこへ行くかなど、まだ未定のようだ。


マントンの新しい調教師は、ニューマーケットにあるモハメッド殿下所有のスタンリーハウス厩舎で主にシェークの馬を管理しているJゴズデン師。

スタンリーハウスは、昔、ダービー伯爵が所有していた歴史的な厩舎で、80年代にモハメッド殿下が購入して改装している。200近い馬房に加えて、ニューマーケットには珍しく専用の調教コースも備えている。  スタンリーハウスの今後についてもまだ未定のようだが、ゴドルフィンの厩舎モールトンパドックは、馬房数が60しかないので、移動する事も可能性もある。 それともゴドルフィンは、これまでのように量より質を大切にするのだろうか。 いずれにしても厳しい世界だ。

とりあえず、Jゴズデン師の専用調教コース沿いは、愛犬ベンソンの散歩コースでもあるので、これからの動きが興味ぶかい。

米チャピオン騎手Gスティーブンズが帰国             - 8月22日

6月に渡英し、Sirマイケルスタウト厩舎の専属騎手として、あっという間に英国競馬ファンを魅了してしまったギャリースティーブンス騎手が、スタウト調教師との契約を予定よりだいぶ短縮し、アメリカに帰ることになった。

プリンス アハメッド サルマンの率いるサラブレッドコーポレーションの専属騎手になるためだ。
白地に黄緑の縞模様の勝負服のサラブレッドコーポレーションは、英国でも現在ゴドルフインについで第2位の成績を収めているが世界的規模のオペレーションだ。 今年の英ダービー馬オースを始め、先週ヨーク競馬場でインターナショナルS(G1)を勝ったロイヤルアンサムなど欧州でも活躍馬は多く、スティーブンスは、もちろんコーポレーションの馬が英国で走るときは、こちらに戻ってくるが、主にアメリカで騎乗することになる。

同じくアメリカからきたスティーブ コーセン騎手もそうだったが、インテリで雄弁そしてハンサムときているので、3ヶ月足らずのイギリス滞在だったが、多くのファンがいた。
ちなみにこの間の成績は、207戦45勝。

ニューマーケット厩舎オープンデー                −8月16日
恒例のチャリティーニューマーケット厩舎オープンデーが、8月15日(日)行われた。 今年は、ルカクマニ厩舎など23厩舎が朝9時から1時半まで、それぞれ一般競馬ファンに解放された。 また、9時半にウォレンヒルにニューマーケットのスターホースが勢揃いし、順番に丘をキャンターで登り、ファンを楽しませてくれた。 町の中にある、Curtis & Sonでは、装蹄のデモンストレーション、Rossdale & Partnersエクワインホスピタルでは、病院の施設などを見学をすることができた。 
午後2時からは、タタソールズのセリ場で、ブリティッシュレーシングスクールのデモンストレーションや種牡馬のパレード、質問会などが行われた。 厩舎間の無料移動バスも出ていたが、いつもなら、馬だらけの厩舎通りベリーロードは、この日は、見学のための歩行者でいっぱいだった。 
オープンデー参加費用は、大人1人£7で、収益は、競馬関係者の福祉基金及びブリティッシュレーシングスクールに寄付された。 オーガナイザーは、マーク トンプキン調教師。

エクリプス

8月11日、英国では、今世紀最後のエクリプス(日食)を見ることができた。 しかも英国西部では1926年以来の100%の日食、トータルエクリプスが見れるということで、デボンや、コーンウォール地方には数日前から大勢の人が集まった。 
朝11時11分、肝心のコーンウォールあたりは、あいにくの曇り空で地上からは、太陽と月が完全に重なる瞬間を見ることはできなかったが、その2分間は、真っ暗闇になり異様に寒くなった。

英国東部にあるニューマーケットでは、94%、やはり曇り空だったが、時々雲の切れ間からに太陽が削られていく様子が見えた。 

やや西側にあるランボーン調教場では、その時間には、馬を調教場に出さないように通達があったそうだが、ニューマーケットでは、ラッド達が丘の上で、馬上からゴーグルをかけて空を見上げていたそうだ。

7月の始めにロンドン郊外のサンダウンパークの競馬場で行われるエクリプスステークスでは、クラシック路線を走る4歳馬が古馬と10ハロンの距離を競うG1レース。

ブックメーカーのコーラルがスポンサーをしているので、近年では、コーラルエクリプスSとして定着しているが、このレースは、1886年に始めて行われたが、ダーレーアラビアンの子孫で1764年に英国で日食が見られた日に生まれたことから名付けられたという、サラブレッドの最大の祖エクリプスを記念して名付けられたのはいうまでもない。

さて、今年のエクリプスステークスは、昨年の勝ち馬で期待のゴドルフィンの芦毛デラミが7月末のアスコット行われるキングジョージY&クィーンエリザベスSに焦点をしぼることになり、昨年のチャンピオンS勝馬アルボラダも出走を断念、結局大物の登場はなく、最低人気のコンプトンアドミラルが1着となった。 イスパーン賞でエルコンドルパサーを豪快に差し切り1着となった1番人気のクロコルージュは7着に終わった。

Hセシル調教師とKファロン騎手

7月末のグッドウッド競馬開催中に、ヘンリーセシル調教師は、Kファロン騎手との契約をその週末の騎乗を最後に解消することを突然発表した。

数日前のタブロイド紙にはすでに大きく報道されていたが、ヘンリーセシルの若い2番目の妻ナタリー夫人とKファロンの情事が発覚したことが原因ということだ。 ナタリーは、強度のストレスから来る鬱病のため、入院していたそうだ。

このグッドウッドの開催は、グローリアスグッドウッドと呼ばれ、サセックスステークス等G1レースがあり競馬関係者にとって重要な開催であるばかりか、パナマ帽をかぶった紳士と着飾った淑女がイングリッシュストローベリー&クリーム、シャンパンを味わいながら楽しむのが恒例になっている。 

連日BBCのテレビカメラは、パドックの中のセシルとファロンの様子を追ったが、BBCの競馬解説のセーラボールディングとウィリーカーソンは、原因については一言も触れなかった。

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