| Palace House 英国王室とニューマーケット |
一つは、ジェームス1世のパレスで、これは後にチャールズ1世によってさらに拡大されましたが、市民戦争の時にほとんどが破壊されてしまいました。
そして、もう一つは、1671年に完成された、チャールズ2世のロイヤルパレスです。 王政復古によって即位したチャールズ2世は、狩り、観劇、競馬を何より愛し、1685年に亡くなるまで、毎年、春と秋には宮廷をそっくりニューマーケットに移動していました。
チャールズ2世のロイヤルパレスは、現在のハイストリートからニューマーケットの駅の近くあたりまでに渡る広大な敷地の中に立っていました。 その後も、1850年に地元のテイラー(洋服の仕立て屋)ゴールディング家が、パレスハウスとして知られるパレスの一部のパビリオンを購入するまで、ここを英国王室は別荘として使っていました。 その30年後には、ロスチャイルド家がゴールディング家からパレスハウスを購入し、やはり、ニューマーケットで競馬を楽しむための別荘として使いました。 ロスチャイルド家は、英国王室と親しくしていたため、現在のエリザベス女王らがニューマーケットに訪れるとパレスハウスに滞在することもありました。
また、エドワード7世が、ニューマーケットを訪れるようになり、競馬を奨励したことにより、貴族たちが出資して現在のような調教場が作られることになりました。
1985年にパレスハウスは、売りに出されると、様々な改装案が出されましたが、どれもうまくいかず、結局廃墟となってしまいました。 1992年に地域役所フォレストヒースディストリクトカウンシルがイングリッシュヘリテージから援助を得て、パレスハウスを購入し、重要文化財として指定されることになりました。
1996年に、イングリッシュヘリーテージや、ロッテリー資金から援助を得てパレスハウスの修復工事が始まりました。 そして、2年の歳月と150万ポンドが費やされ、パレスハウスは、1998年7月にツーリストインフォーメーションセンターとして生まれ変わりオープンしました。 フォレストヒースディストリクト地区にとって、この種の最大のプロジェクトとなりました。
1階は、インフォメーションセンターになっており、おみやげ物なども少しおいてあります。
2階のチャールズ2世の寝室は、展示場として使われています。 会議や、パーティーなどにも利用できる部屋もあります。
また、今後、チャールズ2世の寝室には、当時にまねて作ったベッドや家具をおいてミュージアムにする計画もあります。 そして、パレスハウスの向かいにあるニューマーケットで一番古いとされている厩舎(ダービー卿のスタンリーハウスよりも古い)の修復計画も進んでいます。
ハイストリートから路地を入ったところにあるパレスハウスの斜め向かいには、チャールズ2世の女友達で女優だったネルグィンの家があり、現在では、ジャッキージョーンズという馬の画家/彫刻家が住んでいます。 ちなみに、4月のクレーブンミーティングと呼ばれるニューマーケット競馬開催には、Nell Gwyn ステークス(G3)と呼ばれるレースがあります。 競馬を愛した女優のネルグウィンは、必ずチャールズ2世についてニューマーケットを訪問したのですが、奥様ではなかったので、パレスに泊まることは許してもらえませんでした。
現在の英国の王室についてもっと知りたい方は、英国王室公式サイト(英語)をご覧下さい。
ソサエティーは、英国エクエストリアンアートの高水準を維持することを目的として成立され、1979年以来、毎年ロンドンのクリスティーズで展示会を開催してきました。今回のパレスハウスでの展示会は、始めてロンドン以外で行われる大規模展示会です。
10月のニューマーケットは、タタソールズのセリ、チャンピオンS、デューハーストSなど重賞レースなどたくさんの競馬関係行事があり、訪問者が多いのでこの時期が選ばれたのでしょう。