キティー旋風ブリテン島に上陸(6月11日)

本HPの読者で、現在イギリスに滞在中のようこさんから先週こんなご報告を受けました。「コロネーションストリートとイーストエンダースを例のごとく見ていたらキティちゃんのTシャツを なんと、若い女優さんがそれぞれドラマのなかで着ていたのです。」「おそるべし、キティちゃん。 小猫だからといってあなどれませんね。」本当に。世界をまたにかける猫。

この情報を確認するかのように、先週末の新聞には、オランダ生れのうさぎ・ミフィ、日本の子ども向けキャラクター・キティー、そしてアメリカの大人向けアニメ番組サウス・バンクのケニーが、イギリスの若い女性の間で流行しているという記事が載っていました。この記事の論調は、ヨーロッパ・日本・アメリカの子ども文化に追随し、子供っぽいかわいらしさに夢中になっている現代の若いイギリス女性の風潮は嘆かわしい、という感じでした。日頃から日本の子ども文化には苦々しく思っていたわたしはこの筆者の意見に共感しました。日本には、若さ崇拝、若いことは無条件によいことであるような風潮がないでしょうか?それゆえに、若い娘はさらに若く装い、振る舞おうとします。イギリスよ、おまえもか・・・。イギリスの女性たちだけは、子ども文化に染まらずにおとなの文化を大事にしてほしかったのに。


ロード・レージ目撃!(5月21日)

なんと二日続けてロード・レージを目撃してしまった。ロード・レージ (road rage) というのは、運転から来るストレスに起因する怒りのこと。またはそこから起こった暴力事件そのものを指すこともあります。

昨日のは、わたしの乗ったバスの運転手とその前を走っていた乗用車の運転手でした。幸い、これは2分間くらいのF言葉のやり取りだけで終わりましたが、ちょっとひやひやしました。

今日は、traffic warden と呼ばれる駐車違反取り締まり係と軽トラックの運転手。この軽トラが駐停車禁止のところを出発する直前に、トラフィック・ウォーデンが駐車違反の切符を車の窓に投げ込んだのでした。運転手は怒って車を停め、切符をびりびり破りながら、係員に食ってかかりました。そばを歩いていたわたしは、ひぇー恐い、と思いつつ、適当な距離をとって歩き続けたのですが、係員は結構平気な顔。へらへら笑いながら、その場を離れました。というわけで、軽トラの運転手はおとがめなし。このトラフィック・ウォーデン、自転車にも乗っていないのになぜか自転車用のヘルメットをかぶっていて変だなあと思っていたのですが、これはロード・レージ対策だったのですね。この人たちもからだをはって仕事をしているんだなあ。それにしても、ロンドン路上のテンションは高いのでした。


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