Naked Jungle(チャンネル5、火曜日 午後10時55分〜午後11時55分*)

イギリスの常識を超えるゲーム番組

  受信可能地域の範囲が極端に狭いチャンネル5で、しかも11時過ぎというこの番組、果たしてどのくらいの人が見ていたのかわかりませんが、インパクトは強い。うちの夫も、目が点になっていました。自分の目が信じられない・・・。わたしは、衛星放送のドイツ語チャンネルかと思ってしまいました。

内容は、ナチュラリスト(最近はヌーディストって言わないんですね。)によるゲーム番組。司会者のキース・チェグウィンも探検隊帽をかぶっただけの一糸まとわぬ姿。たまたまメガネをかけないで見ていたので自信はないのですが、モザイクもぼかしもなかったようです。全裸の男女あわせて6人が、ジャングルを模したスタジオの中で矢を投げたり(正直に申しますと、この場面しか見ませんでした。だって、目のやり場に困って、とても長くは見ていられません。)ゲームに挑むわけです。

それにしても、スタジオという人工的な環境のせいか、このナチュラリストたち、なんだか全然ナチュラルに見えませんでした。全裸でテレビに出ているという緊張のせいなんでしょうか、ゲームを楽しんでいるという雰囲気でもありません。それに、人間ってやっぱり裸になると、無防備になるからなんでしょうか、なんだか情けないような気がします。心持ち、背中も丸くなっているような・・・。司会者も、探検隊帽をかぶって、マイクを手に持っても、なんか物足りない、手持ちぶさたなようです。わたしはこの番組を見て、ナチュラリスムっていいなあ、という気には全然なりませんでした。こういうシチュエーションでは、人間は洋服を着ていたほうが、ずっとのびのびと振る舞えるのではないでしょうか?

この番組、昨夜(6月6日)がシリーズ1回目ということですが、もし来週以降も続いているようでしたら、ぜひご覧になってみて下さい。話のネタになることだけは確実。イギリスでは、映画もモザイクやぼかしなし。わりとこの点では、開放的な国ですが、ここまでオープンなのは見たことがありません。スカンジナビア諸国に追いつく日も遠くはないかも。

この後、この番組は散々非難を浴びたようです。この週、デイリー・メイルは、チャンネル5の視聴率のためならなんでもする態度を批判し、株主なんとか言え、と社説で主張していました。そのせいかどうか、2回目は放映されていません。

[6月12日]

新聞によると、司会のキース・チェグウィンは、2回目の司会を断ったそうです。

[7月13日]


*放映時間は変更になることがしばしばありますので、その日にチェックして下さい。

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