クリスマスのうんちく

Stocking

  サンタ・クロースのいわれ

Santa Claus は4世紀に現在のトルコにあたる小アジアの Lycia というところに実在した 神父で、キリスト教の聖人に奉られた Saint Nicholas の名前が転じて、Santa Close となっ たと言われます。

暖炉のそばに靴下をつるす習慣

この習慣は、聖ニコラスが実際に生きていた時代にさかのぼると言われます。伝説によると、 3人の娘を持つ貧しい男がおりました。しかし、娘に持参金を持たせることができません。あ る晩、ニコラスはそっと金の入った袋をこの家の開いた窓から投げ込みました。こうして、一 番上の娘は嫁に行くことができました。しばらくして、同じ事が次の娘にもおきました。なん とかしてこの恩人の正体をつかもうと父親は毎晩娘の窓の下に、息をひそめて隠れていました。 ある晩、聖ニコラスが金の入った袋を投げ込むところを見つけます。ニコラスは噂になりたく ないので、自分のしたことを他の人に言わないようにとこの男に頼みます。しかしながら、噂 は広まり、送り主が誰かわからない贈り物があると、それはみな聖ニコラスからの贈り物とさ れました。ある説によると、件の話の三番目の娘が靴下を洗った後、暖炉のそばに靴下を下げ て乾かしていたところ、聖ニコラウスの投げた金の袋がちょうどその下がった靴下の一足に 入ったということです。ここから、暖炉のそばに靴下を下げるという習慣が始まったと言われ ます。

Yule Log (クリスマスの大まき)

イギリスの習慣の一部に見られる北欧の影響(バイキングによってもたらされたものでしょ うね。)の例の一つがこれです。昔のスカンジナビア人は、太陽を崇拝しました。Yule log や Yule cancles は、太陽の光と火を象徴するもので、クリスマスの伝統の一部となりました。 Yule log を燃やす習慣は、中世にまでさかのぼります。前年の残りのまきから順に暖炉にく べられ、クリスマスの12日間 (Tweleve Days of Christmas) の間、ゆっくりと燃やされま す。Yule log の残りを一年中家の中に保存しておくと、火災を免れると信じられました。

Wassailing (酒宴)

"wassail" は健康を表す "waes hael" (または wes hal) というアングロサクソン語に由 来する古い英語で、"wassailing" は酒を飲み歌を歌う、古い酒宴の習慣ですが、今ではほと んど行われなくなっています。(別の見方をすれば、"wassailing" という言葉が絶えただけ で、この手のパーティーは一年中行われている、という感じもしますが。)もともとは、ale (ビールの一種)、オーブンで焼いたリンゴ、砂糖、卵、クリームにスパイスを混ぜて温め た飲み物を、wassail bowl という銀かピューターでできた大きなボウルに入れて出しました。 そして、このボウルから友だち同士、酒を酌み交わし、乾杯をしました。また、貧しい人が 何人かで、金持ちの家を訪れ、伝統的な歌を歌い、飲み物かお金を乞うこともあったそうで す。(現代の子どもがクリスマスキャロルを歌って小遣いを稼ぐ習慣の起原かもしれません ね。)

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