**イギリスつまみ食い**
第30回の目次 |
● ミレニアムの賑わい |
● 日本の常識は世界の常識ではない(2) |
● 一言イギリス英語講座 - "item" |
● 今年の「新年の抱負」傾向 |
● ミレニアウムの賑わい
今年はミレニアムということで、大晦日はロンドンもたいへんな人出だったようです。(ニュースによると250万人が繰り出したとか。)特に、花火大会の行われたテムズ川河畔は立錐の余地もないほどの混みようだったそうです。それでも、行った人たちは、口をそろえて、行った甲斐があったと感激していました。もう二度と行かないけどね、と付け加えつつ・・・。安心して、誰も次のミレニアムまで生きていませんって。でも、実は来年が本当の21世紀入りの年とイギリス人たちが気がついたら、また今年の大晦日もお祭り騒ぎになるかもしれませんね。 ちなみにわたしは、自宅で新年を迎えました。なにせ陸の孤島ビーン村ですので、ロンドンに出るのは一苦労。とりわけ、大晦日はロンドン全体で交通規制が行われましたし。でも、丘の上の我が家の窓からは、各地であがる花火が一望できました。わがビーン村でも、個人のお宅とは思えないほど、なかなか立派な花火がたくさんあがっていましたよ。 |
● 一言イギリス英語講座 - "item"
もちろん、品目などの意味もありますが、ここでご紹介するのは、自他とも認める、すでに確立した交際関係にあるカップルという意味です。"Roy and Hayley are an item." というような感じで、主語は複数の人間でも、アイテムという単語は単数で使います。 現労働党政権が1997年に政権をとってすぐのことだと記憶していますが、政治家をバッキンガム宮殿に招いて、女王がパーティーを開催しました。その時、内閣閣僚で、同性愛者であることが公に知られているクリス・スミスが男性のパートナーと一緒に招かれたのに対して、保守党党首のウィリアム・ヘイグは、当時の婚約者で現在の妻であるフィオン嬢を同伴することは許されませんでした。宿泊を伴う招待なので、結婚前の二人を含めるのは道徳的に問題があるというのが、王室側(それに労働党政府の思惑も含まれているか?)の見解だったようです。当然、国民からはこの判断に対して疑問の声が。王室関係者の弁明としては、クリス・スミスとそのパートナーは、「アイテム」 であるが、ウィリアム・ヘイグと婚約者はそうではないということでした。やっぱり、イギリス王室のモラルの基準は、わたしにはよくわかりません。 |
● 今年の「新年の抱負」傾向
新年となると、よくイギリス人の間で交わされる会話が、"Have you got any New Year's resolution?" (新年の誓いたてた?)この「新年の抱負」については去年もこのコーナーでとりあげましたが、今年の新年の抱負の人気ナンバーワンはなんといっても、禁煙でしょう。今年は、禁煙パッチなどの禁煙商品の宣伝がやたら目につきます。加えて、今年は、NHS(国民医療制度)の禁煙キャンペーンのコマーシャルの本数も多く、1月の最初の一週間はテレビをつけると禁煙だらけでした。次に人気のある新年の抱負は、"Keep fit". スポーツクラブの入会者が激増する時期です。さて、この新年の誓いもいつまで続くやら・・。 |
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