TOP 10(Channel 4、土曜日 午後9時30分〜午後10時50分)

これまたノスタルジックな番組

初登場のテレビシリーズ。なんでもベスト10を紹介する番組です。4月3日の第一回は、ワーストポップソングのトップ10。堂々第一位は Black Lace というグループの "Agadoo" という歌でした。たぶん海外では話題にもならなかったのではないでしょうか?それともイギリス人も恥ずかしがって輸出しなかったとか?とにかくわたしは日本ではこの歌を聞いたことはありませんでした。ところが、この曲は、ホリデーリゾートの集会など人の集まるところでは、今でも必ず宴会ダンスソングとして使われているそうです。ノリのいい節回しと覚えやすい振り付けがその秘密でしょうか。ちなみに第2位は、"Little Jimmy Osmond"。そう、あのジミー坊やです。こんな具合に、なんであんな歌が流行ってしまったのだろうか・・・?国民全体がきっとどうかしていたに違いない・・・というような歌ばかりです。日本でこんなベスト10ならぬワースト10を作ったら、どんな曲がナンバーワンになるでしょうか?「およげ!たいやきくん」とか「黒猫のタンゴ」なんてどうでしょう?この線でいくと、今大ヒットの「だんご3兄弟」もワースト10入りする日は近いかも。

そして4月10日のトップ10はディスコのベストテンでした。これは、ディスコ黄金時代の1975年から1981年にかけてのヒットディスコソングから、ディスコ度 (Disco Point) を計算し、合計ディスコ度の高いアーチストをランキングしたものです。栄えある第一位は、ディスコブームの火付け役「サタデー・ナイト・フィーバー」のビージーズでした。納得。第二位は、ドナ・サマー。これも懐かしいですね。若気のいたりで・・、という言い訳をしたくなるような思い出が脳裏によみがえってきます。進行役は、これも懐かしい「刑事スタスキー・アンド・ハッチ」のハギー・ベアこと、アントニオ・ファーガスでした。

さて、シリーズ3回目の4月17日は、スキャンダルのトップ10。興味深いですね。日本では話題にも上らなかったような超ローカルなスキャンダルが首位になるのかもしれません。海外に紹介されていないイギリス人・イギリス社会の一面を知る楽しい番組です。

このシリーズは、3月にはすでに始まっていたとのご指摘を受けました。4月3日の放送の前に、カントリー、グラムロック、ヘビメタのベストテンがあったそうです。そうすると、これまではずっと音楽のTOP10だったわけです。さて、この後、スキャンダルのトップ10を始め、どんな方向に展開するのでしょう・・・?

残念ながら、このシリーズは4月17日で終わりということです。最後のスキャンダルのトップ10は音楽トップ10に比べていまいちまとめきれていなかった感じが残ります。進行役のニール・ハミルトン(彼もスキャンダルで有名な元国会議員)夫妻も、力不足で悪趣味だったような・・・。(今から考えるとあんな人が国会議員だったなんてちょっと情けない。)


*放映時間は変更になることがしばしばありますので、その日にチェックして下さい。

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