Man O Man(ITV、土曜日 午後5時35分〜午後6時25分)

ちょっとシビアないい男コンテスト

今回は、「豆の木便り」文化部記者のYOKOさんが、お薦め番組の紹介をしてくれます。

 日本ではまだまだ顔のいい男がもてはやされる風習があるみたいだけれど、ここイギリスはちょっとやそっと顔がいいだけでは、なかなか女の子のハートを射止めるのは難しいみたい。そんなことを感じさせる番組がこれ「Man O Man」。

 毎週、イギリス中あちらこちらから集まった男性10人のうちからベストマンを選ぶといったもの。ただのいい男コンテストでないところがこの番組のにくいところ。まずは挨拶がわりにスリーワードで自分自身をアピール。そこで、ちょっとしたユーモア精神を試させられるって言うわけですね。あと、得意不得意を別にしてその歌声の善し悪しも問われるのです。審査するのはスタジオ中埋め尽くされた女性陣。その都度、これぞと思う男性に一票を投じて行くシステムです。面白味に欠けていたり、えらい音痴だとあっという間に人気を失い、ゲストのお姉様方にプールに突き落とされ退場する羽目に。くぅっ、プールの中から男はつらいよ……そんな吐息が聞こえてきそう。

 あと、この番組はきまって彼らのママたちがブラウン管に登場するのです。日本だったら「おふくろ? うざいよ」って感じで、母親というものはどうも煙たがられる存在なのだけれど、ここはどうも違うみたいですね。彼女たちはお化粧ののりもよろしく現れては、自分たちの息子自慢に余念がないし、聞いている彼らも彼らでまんざらではなさそうで。そこに母と息子の絆も垣間見られたりして?

 そんなわけで、毎週土曜日この番組を何よりも楽しみにしている私です。あまりの熱の入れように夫が「スタジオ参加してみたら?」と冗談まじりにすすめてくれるのだけれど、はて、日本人でおまけに既婚の自分にその資格はあるのでしょうか? いえいえ、夫婦円満のためにもお茶の間だけにその楽しみは留めておきましょう。

 イギリスの元気が伝わってくるこの「Man O Man」、これからも末永く続くことを祈っています。

この番組も、残念ながら終わってしまいました。次回のシリーズに期待します。


*放映時間は変更になることがしばしばありますので、その日にチェックして下さい。

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